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定点撮影プロジェクト進行中(2008年7月23日の活動レポート)


パルテノン多摩歴史ミュージアムでは、有志18名と写真集『多摩ニュータウン今昔』の著者・撮影者である大石武朗氏の協力を得て、市内各地の現況を撮影し記録する『定点撮影プロジェクト』を開始しています。3班に分かれて活動を行っており、この日はA班の皆さん、6名がお集まりでした。3班のうち、1班は週末に会合を行っており、この班の皆さんは平日にお集まりが可能な世代の皆さんです。いずれの方も、ニュータウンが出来てから移り住んで来られた方とのこと。カメラの趣味を生かし、地域の歴史と現在を記録にとどめるこの活動に意欲をお持ちの方ばかりです。
プロジェクト開始から一年目の現在は、昔と今の対比を写真で記録にとどめることに主眼が置かれていますので、最初は古い写真を整理することから始めます。撮影時点と場所を特定するのが一仕事。写真に写り込んでいる鉄塔や煙突、商店など、顕著な目標物を手がかりに、場所や時期を特定します。地域に長くお住まいの方に、写真を携えて「聞き取り調査」することも活動の一つとか。場所が特定されると、それに対応した現在の写真を撮ってストックしていきます。パルテノン多摩の学芸員、清水裕介さんと有志のメンバーで、現在集まっている約2万点の写真を整理しているそうです。このうち、権利関係を整理し、さらにデジタルデータ化して、データベースに収められている写真が9千点、新旧の写真をそろえることができたのが約500地点だそうです。写真は、撮影年月日、撮影場所、撮影者や所蔵者などを記載する他、地域や被写体のジャンルなどのキーワードにチェックをいれていき、検索を容易にしているそうです。
会合の際には、それぞれが撮影する分担を決めたり、撮影した写真の整理をします。実際の撮影は、季節や天気、光の当たる方向などを勘案し、時間をやりくりして撮影に出向かれるそうです。この時、古い写真の有無に限らず、見晴らしの良い場所など、今後も撮影を続けていく「定点」候補を探して撮影もします。
今は当たり前と思っている風景でも、誰がいつ、どこで撮影した写真であるかを明らかにして整理、保存する。歴史を物語るその集積を博物館の“収蔵品”として次代に伝えていくこの試みは、ニュータウンの博物館ならではかもしれません。参加されている皆さん自身にとっても、写真という趣味を通じて地域をより深く知る機会になるとともに、撮影場所に通い詰める気力や体力が必要な場でもあり、多くの人の志と時間がつぎ込まれているこのプロジェクトに敬意を表したいと思います。

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